こんにちは。三重県四日市市でことばの教室を運営しています、言語聴覚士の柿森です。この度、発達に特性のある子を持つ家族の交流サロンを立ち上げましたのでご紹介させてください。

 サロンの名前は「カラフルタッチ」。 

 子育て等に悩みを抱えている状態から、お互いに支え合うことで精神的な負担を軽減し、生活が色鮮やかなものに感じられるようにとの思いを込めました。また、お子さんと一緒に成功体験を積み、ハイタッチで達成感を共有できるになってほしいとの願いも込められています。

以降、このサロンを立ち上げた2つの経緯をご紹介します。

 

サロンの開催情報や参加申し込みはこちらから

 

 

気軽に相談できる場所作り

 実は2歳になる私の息子は “少し” ことばの発達が遅いんです。1歳半のときには一言も意味のある単語を話していませんでした。ただ、検診では特に医療機関を紹介されるようなことはなく、2歳まで経過観察となりました。これに対し、自分が言語聴覚士でありながらとても不安になった過去があります。保育園の同じクラスに通う子が饒舌に話しているのを見ては焦る日々。発達に悩みを抱える方々とたくさん接してきましたが、いざ自分がその立場となると負の感情が大きいことを自覚しました。

 そんな時に思っていたのが「誰かに相談したい!」「話を聞いてほしい!」ということ。正直、息子のことばの遅れは「経過観察」とされる程度の軽微なもので、医療にかかる程度ではないし、いわゆる個人差の範囲なのかもしれない。そんな状態で誰にも相談できずに、悶々とした日々を過ごしていました。

 気軽に相談できる場所があったらなぁ…なんて思っていました。

 

 

社会資源の活用

 僕は仕事柄、発達特性を持ったお子さんやそのご家族に多くのお知り合いがいます。ベテランの親御さんとお話ししていると「昔はこんな困ったことがあってさ、でも、こんなことをしてきたら今はこうなったよ」「歯医者が苦手だけど、どこどこの先生が上手でさ…」なんて昔の苦労話をしてくれます。これって、障害特性のある子の新米パパママからしたらめちゃめちゃ有益な情報なんですよね。何が良いって、当事者からの情報であること。医療職や福祉職からもアドバイスはもらえるものの、どこか納得できなかったり、受け入れられなかったりするケースってあると思うんです。でも実際に経験してきた人たちの話って、なんだかすぅっと受け入れやすいんですよね。中には、医療・福祉職ですら知らない地域のマニアな情報を持っていることもある。こんなような、先輩の体験談や情報提供って、ものすごく貴重な社会資源だと思うんです。

 これをうまく活用できたら、救われる人が多いんだろうな…なんて思っていました。

 

 

カラフルタッチ結成

 上記2つの理由をきっかけに、このサロンを立ち上げることにしました。ありがたいことに賛同してくださる仲間が集まり、ベテランママ、保育士、言語聴覚士のスタッフで運営していくことに。

 場所は三重県菰野町にある保健福祉センターけやき内の集団検診室をお借りして開催します。毎月1回の開催で、公式ラインから日程の案内が届きます。内容に関しては特に決まった活動はありません。おやつをつまみながらおしゃべりなどして、気軽に交流できればと思っています。時間内であれば、途中参加や途中退室も可能です。参加費も無料。気軽に参加してもらえると嬉しいです。

 この活動を通して、発達特性のある子やそのご家族がの悩みが少しでも軽減できるようにお手伝いできればと思っています。

 

サロンの開催情報や参加申し込みはこちらから

 

 


【ことばを支援するSakuLag】
・三重県四日市市桜町 四日市ICから車で5分
・言語聴覚士による ことばの教室
・人生の潤いをコミュニケーションからサポート
・医療・福祉現場で12年目のキャリア
・ホームページ:https://kotoba-sakulag.com
・インスタグラム:https://www.instagram.com/kotoba_sakulag/?hl=ja